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友造
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ともざう
と
話に
紛れて、
友造は、こゝに
自分たちが
不意にめぐり
逢うとして、
其れがために
同伴の
中から
車をはづして
引込んだものと
思つて
了つたらしい。
(
友さん。)と
今おつしやつて
下さいました、
其の
御聲が、
御新姐樣そつくりで、——
友造は
胸が
充滿に
成りました。
十三
囘忌の
其の
佛樣は、
貴方の
御母樣でいらつしやいませう。
坊ちやん、
前に
御厄介になりました
友造でござります、
最う、お
覺えはござりますまい。