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勘太
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かんた
ふりがな文庫
“
勘太
(
かんた
)” の例文
品川の
停車場
(
ステーション
)
でお若が怪しい様子に付けこんで目を放さない気味のわるい男は、下谷坂本あたりを
彷徨
(
うろつ
)
いております
勘太
(
かんた
)
という奴。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
てまえが、
湊川
(
みなとがわ
)
のご建碑を奉行しておりますあいだ、終始、懸命に働いてくれた人夫のひとりに、
勘太
(
かんた
)
という者がおりました。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
車
(
くるま
)
の
上
(
うえ
)
から、
落
(
お
)
ちたものは、
勘太
(
かんた
)
じいさんの
会社
(
かいしゃ
)
を
出
(
で
)
るときまで
身
(
み
)
につけていた、
半纒
(
はんてん
)
と
股引
(
ももひ
)
きと
帽子
(
ぼうし
)
でありました。
なつかしまれた人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「二
朱
(
しゅ
)
か。可哀そうだな。一
分
(
ぶ
)
はずんでおくんなせえ。なあおい
勘太
(
かんた
)
」
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
すると、どもりの
勘太
(
かんた
)
爺
(
じい
)
さんが
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
▼ もっと見る
若者
(
わかもの
)
は、このおいぼれたじいさんが、
勘太
(
かんた
)
じいさんでなかったのをしあわせと
思
(
おも
)
いましたが、またべつな
痛
(
いた
)
ましい
感
(
かん
)
じがして、そこを
立
(
た
)
ち
去
(
さ
)
りました。
なつかしまれた人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
道具片づけもすまして、
為
(
ため
)
と
勘太
(
かんた
)
が、その仕事場から帰って来るのを見かけて、旅人たちの一名が
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いいや、
勘太
(
かんた
)
じいさんに
相違
(
そうい
)
ない。
俺
(
おれ
)
は、よほど、
自動車
(
じどうしゃ
)
を
停
(
と
)
めて、
声
(
こえ
)
をかけようと
思
(
おも
)
ったが、
急
(
いそ
)
いでいたものだから、つい
残念
(
ざんねん
)
なことをしてしまった。」
なつかしまれた人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
介三郎の男泣きが
解
(
げ
)
せないばかりでなく、かれのまわりには
石権
(
いしごん
)
親方をはじめ、
為
(
ため
)
、
勘太
(
かんた
)
、そのほかの職人がみな、いつでも
生命
(
いのち
)
をなげうちそうな血相をそろえて黙視しているのである。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
勘
常用漢字
中学
部首:⼒
11画
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
“勘太”で始まる語句
勘太郎
勘太殿