前言ぜんげん)” の例文
前言ぜんげん前行ぜんこうただたわぶれのみと、双方打解けて波風なみかぜなく治まりのついたのは誠に目出度めでたい、何もとがめ立てするにも及ばぬようだが、私には少し説がある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
『さうとも、兒玉こだまさんぼくつたことはおさはらんやうにねがひます。何卒どうぞその大島小學校おほしませうがくかうのことをはなしてもらひたいものです』とハーバードは前言ぜんげんのお謝罪わびにオックスホードに贊成さんせいした。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
日本人たるものが一旦引受けておいて前言ぜんげんを飜したのでは、怖じ気をふるったようでみっともないから、未練も逡巡しゅんじゅんもぐんぐん胸の奥へみこんで、なんでも持っておいでなさい一切承知しましたと
宇宙尖兵 (新字新仮名) / 海野十三(著)
前言ぜんげんをあいまいにした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)