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刺客
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せきかく
ふりがな文庫
“
刺客
(
せきかく
)” の例文
友は
蔦蘿
(
つたかづら
)
の底に埋れたる一
堆
(
たい
)
の石を指ざして、キケロの墓を見よといへり。是れ
無慙
(
むざん
)
なる
刺客
(
せきかく
)
の劍の羅馬第一の辯士の舌を
默
(
もだ
)
せしめし處なりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
サア・オルコツクは、
徳川幕府
(
とくがはばくふ
)
の
末年
(
まつねん
)
に日本に
駐剳
(
ちうさつ
)
した、イギリスの特命全権公使である。その日本駐剳中には、
井伊大老
(
ゐいたいらう
)
も
桜田門外
(
さくらだもんぐわい
)
で
刺客
(
せきかく
)
の手に
斃
(
たふ
)
れてゐる。
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一月
(
いちげつ
)
二日に保の友武田準平が
刺客
(
せきかく
)
に殺された。準平の家には母と妻と
女
(
むすめ
)
一人
(
ひとり
)
とがいた。女の壻
秀三
(
ひでぞう
)
は東京帝国大学医科大学の別科生になっていて、家にいなかった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
南洲及び大久保公、木戸公、後藤象次郎、坂本龍馬等公を洛東より迎へて、朝政に任ぜしむ。公既に職に在り、
屡
(
しば/\
)
刺客
(
せきかく
)
の
狙撃
(
そげき
)
する所となり、
危難
(
きなん
)
累
(
しき
)
りに至る、而かも
毫
(
がう
)
も
趨避
(
すうひ
)
せず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
「イヤそんな事はありません、御主人のお説が本当なら、殺される人間は皆馬鹿で、
刺客
(
せきかく
)
の手に
斃
(
たお
)
れた有名な政治家も、痴情関係で殺される
市井
(
しせい
)
の遊蕩児もあまり変らんことになります」
悪魔の顔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
人間の心は秘密を蔵してゐるものである。世間には隠蔽せられてゐる事が沢山ある。併しそれにしても其
刺客
(
せきかく
)
は誰だらう。誰がこれ程の陰険な事を敢てしただらう。あれだらうか。これだらうか。
復讐
(新字旧仮名)
/
アンリ・ド・レニエ
(著)
五右衛門を、盗賊として見るべきか、
刺客
(
せきかく
)
として見るべきか、の論。
大菩薩峠:25 みちりやの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
この年十二月二十一日の
夜
(
よ
)
、
塙次郎
(
はなわじろう
)
が
三番町
(
さんばんちょう
)
で
刺客
(
せきかく
)
の
刃
(
やいば
)
に命を
隕
(
おと
)
した。抽斎は常にこの人と岡本
况斎
(
きょうさい
)
とに、国典の事を
詢
(
と
)
うことにしていたそうである。次郎は
温古堂
(
おんこどう
)
と号した。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
六年前、文久元年に江戸で留守居になつてゐた時も、
都筑
(
つづき
)
四郎、吉田平之助と一しよに、呉服町の料理屋で酒を飲んでゐるところへ、
刺客
(
せきかく
)
が踏み込んで殺さうとしたことがある。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“刺客”の意味
《名詞》
刺 客(漢音:せきかく、せっかく 慣用音:しかく 誤読:しきゃく)
暗殺をする人。暗殺者。
(出典:Wiktionary)
“刺客”の解説
刺客(しかく、しきゃく、せっかく、せきかく)とは、暗殺をする者、もしくは犯罪組織で殺害を担当する者。単純に暗殺者と言われる場合もある。ヒットマン(en: Hitman)ともいう。
(出典:Wikipedia)
刺
常用漢字
中学
部首:⼑
8画
客
常用漢字
小3
部首:⼧
9画
“刺客”で始まる語句
刺客縦横