別種べつしゆ)” の例文
おほくのれいおいては古墳こふん高塚たかつか)と横穴よこあなとは、別種べつしゆかんがへられてる。よしや同所どうしよらうとも、同時代どうじだいとはかんがへられてらぬ。
女魚めなの大なるにははらゝご一升もあり、小なるは三四合にすぎず。江戸に多くもてあつかふ塩引しほびきしやうするは鰺鮏あぢさけとて、越後の鮏とは一品いつひん別種べつしゆなる物なりと、或物産家あるぶつさんかのいへり。
それはたゞひとつの下顎骨かがくこつでありますが、このほねあご内側うちがは引込ひつこみ、今日こんにち人間にんげんとはよほどちがつてゐますけれども、類人猿るいじんえんとはまつた別種べつしゆであり、もはや人間にんげん仲間なかまであることはあきらかであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
其一は通常つうじやうの帽子の如く頭上とうぢやうに戴くもの、其二は外套頭巾ぐわいたうづきんの如く不用の時は頭後にれ置くを得るものなり。別種べつしゆの冠り物も有りしやにゆれど精くは言ひ難し。此所ここには二種として説明せつめいすべし。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)