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別所
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べっしょ
ふりがな文庫
“
別所
(
べっしょ
)” の例文
ここは
針
(
はり
)
ヶ
別所
(
べっしょ
)
というところの山の奥の奥。
谷合
(
たにあい
)
の
洞穴
(
ほらあな
)
へ杉の皮を
葺
(
ふ
)
き出して、鹿の飲むほどな谷の流れを前にした山中の
小舎
(
こや
)
。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
『いいから、そう云ってお出でなさい。
別所
(
べっしょ
)
のお
寿々
(
すず
)
が来ましたといえば、何を打ッちゃっても、飛んで出て来なけれやあならない義理合いがあるんだから』
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
東京の周囲ことに武蔵の北半に多い
別所
(
べっしょ
)
という小部落の名などは、すでに『新篇風土記』にも注意せられているが、これは中央部に昔からあった別名や
一色別納
(
いっしきべつのう
)
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
彼の心には、父成親の行方だけが気にかかっていたのである。その成親は、
備前
(
びぜん
)
の児島が港に近いという理由で、備前、備中の境、
有木
(
ありき
)
の
別所
(
べっしょ
)
という山寺に移された。
現代語訳 平家物語:02 第二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
御当所
名題
(
なだい
)
の地獄極楽
活人形
(
いきにんぎょう
)
、作人の儀は、江戸の名人
雲龍斎
(
うんりゅうさい
)
又六、——八熱八寒地獄、十六
別所
(
べっしょ
)
、小地獄、併せて百三十六地獄から、西方極楽浄土まで一と目に拝まれる
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
これは
針
(
はり
)
ヶ
別所
(
べっしょ
)
というところに住んでいて、表面は猟師、内実は
追剥
(
おいはぎ
)
を働いていた「
鍛冶倉
(
かじくら
)
」という
綽名
(
あだな
)
の悪党であります。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
毛利を
繞
(
めぐ
)
る
衛星
(
えいせい
)
としては、播州に
赤松
(
あかまつ
)
、
別所
(
べっしょ
)
があり、南部中国には
宇喜多
(
うきた
)
、北部の
波多野
(
はたの
)
一族などあって、その
勢力圏
(
せいりょくけん
)
は、
安芸
(
あき
)
、
周防
(
すおう
)
、
長門
(
ながと
)
、
備後
(
びんご
)
、
備中
(
びっちゅう
)
、
美作
(
みまさか
)
、
出雲
(
いずも
)
、
伯耆
(
ほうき
)
、
隠岐
(
おき
)
、
因幡
(
いなば
)
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
事実においてその別符も社寺または領主の近親重臣輩の
抱地
(
かかえち
)
になって百姓は依然として普通の重い下作料を出した。関東では九州のビュウに当る土地は皆
別所
(
べっしょ
)
と言う。武蔵などはことに多い。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
別
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“別所”で始まる語句
別所長治
別所信濃
別所信濃守
別所次郎
別所播磨守
別所信濃守殿