“冷肉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れいにく66.7%
ひやにく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
マリイは十一時頃に晴着のロオヴを着て出掛けて行つた。自分はトランクの上の台所で昼飯の仕度にかかつて、有合せの野菜や鶏卵たまご冷肉れいにくでおかずを作つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
船中せんちゆうあさ食事しよくじは「スープ」のほか冷肉れいにく、「ライスカレー」、「カフヒー」それに香料にほひつた美麗うるはしき菓子くわし其他そのほか「パインアツプル」とうきはめて淡泊たんぱく食事しよくじで、それがむと
昼時分になると、女が用意して来た冷肉ひやにくを出して食べさせた。その時男はコニャックを飲もうと云った。女がそれは悪かろうというと、男はひどくおこった。女は為方しかたなしに少し飲ませた。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
食卓の上へエジツが洞窟の前の雛罌粟ひなげしを摘んで来て皿にうかべた。其れを囲んで軽い冷肉ひやにくと菓子とをさかなにボルドオとヴウヴレエとのさかづきを挙げながら、話は仏蘭西フランスの風俗から東洋の美術に及んだ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)