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八犬伝
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はっけんでん
ふりがな文庫
“
八犬伝
(
はっけんでん
)” の例文
中学時代の初期には「
椿説弓張月
(
ちんせつゆみはりづき
)
」や「
八犬伝
(
はっけんでん
)
」などを読んだ。
田舎
(
いなか
)
の
親戚
(
しんせき
)
へ泊まっている間に「
梅暦
(
うめごよみ
)
」をところどころ拾い読みした記憶がある。
読書の今昔
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「やッぱり学者なんでしょうね、その男は。
曲亭馬琴
(
きょくていばきん
)
とどっちでしょう。私ゃ馬琴の『
八犬伝
(
はっけんでん
)
』も持っているんだが」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
馬琴の作るところ、長篇四五種、
八犬伝
(
はっけんでん
)
の雄大、
弓張月
(
ゆみはりづき
)
の壮快、皆
江湖
(
こうこ
)
の
嘖々
(
さくさく
)
として称するところなるが、八犬伝弓張月に比して
優
(
まさ
)
るあるも劣らざるものを
侠客伝
(
きょうかくでん
)
と
為
(
な
)
す。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
この曲玉は
馬琴
(
ばきん
)
が、
八犬伝
(
はっけんでん
)
の中で、
八百比丘尼妙椿
(
やおびくにみょうちん
)
を出すのに借用した。が、
垂仁朝
(
すいにんちょう
)
の貉は、ただ
肚裡
(
とり
)
に
明珠
(
めいしゆ
)
を蔵しただけで、後世の貉の如く
変化
(
へんげ
)
自在を
極
(
きわ
)
めた訳ではない。
貉
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
始めて
六尺横町
(
ろくしゃくよこちょう
)
の貸本屋から昔のままなる
木版刷
(
もくはんずり
)
の『
八犬伝
(
はっけんでん
)
』を借りて読んだ当時、子供心の私には何ともいえない神秘の趣を示した
氷川
(
ひかわ
)
の流れと大塚の森も取払われるに間もあるまい。
伝通院
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
いったい自分はそのころから陰気な
性
(
たち
)
で、こんな騒ぎがおもしろくないから、いつものように
宵
(
よい
)
のうちいいかげんごちそうを食ってしまうと奥の蔵の間へ行って
戸棚
(
とだな
)
から
八犬伝
(
はっけんでん
)
竜舌蘭
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
正直ですら
払底
(
ふってい
)
な世にそれ以上を予期するのは、
馬琴
(
ばきん
)
の小説から
志乃
(
しの
)
や
小文吾
(
こぶんご
)
が抜けだして、向う三軒両隣へ
八犬伝
(
はっけんでん
)
が引き越した時でなくては、あてにならない無理な注文である。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“八犬伝(
南総里見八犬伝
)”の解説
『南総里見八犬伝』(なんそうさとみはっけんでん、南總里見八犬傳)は、江戸時代後期に曲亭馬琴によって著わされた長編小説、後期読本。里見八犬伝、あるいは単に八犬伝とも呼ばれる。
文化11年(1814年)に刊行が開始され、28年をかけて天保13年(1842年)に完結した、全98巻、106冊の大作である。上田秋成の『雨月物語』などと並んで江戸時代の戯作文芸の代表作であり、日本の長編伝奇小説の古典の一つである。
(出典:Wikipedia)
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
犬
常用漢字
小1
部首:⽝
4画
伝
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
“八”で始まる語句
八
八幡
八百屋
八釜
八歳
八重
八卦
八百万
八丁堀
八代