“椿説弓張月”の読み方と例文
読み方割合
ちんせつゆみはりづき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中学時代の初期には「椿説弓張月ちんせつゆみはりづき」や「八犬伝はっけんでん」などを読んだ。田舎いなか親戚しんせきへ泊まっている間に「梅暦うめごよみ」をところどころ拾い読みした記憶がある。
読書の今昔 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「儀来河内」というような無意味な漢字に接したのは新らしいだろうが、袋中の『神道記』にもその端緒たんしょは見え、それがまた『椿説弓張月ちんせつゆみはりづき』を透して、はやく私たちの間にも知られていた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それから「西遊記さいゆうき」、「椿説弓張月ちんせつゆみはりづき」、「南総里見八犬伝なんそうさとみはっけんでん」などでやや「人情」がかった読み物への入門をした。
科学と文学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)