“弓張月”の読み方と例文
読み方割合
ゆみはりづき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは雪中にたぬきの歩いて居る処で、弓張月ゆみはりづきが雲間から照して居る。狸を真中に画いてその前後には枯茅かれかやの如きものに雪の積んだ処があしらつてある。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
馬琴の作るところ、長篇四五種、八犬伝はっけんでんの雄大、弓張月ゆみはりづきの壮快、皆江湖こうこ嘖々さくさくとして称するところなるが、八犬伝弓張月に比してまさるあるも劣らざるものを侠客伝きょうかくでんす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
馬琴ばきんの『弓張月ゆみはりづき』にまで書かれている勝連按司かつれんあじ阿麻和利あまわりは、沖縄の歴史の上で、すっかり悪者にされてしまっているが、これは伊波普猷いはふゆう君などが早くから注意したように
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)