ヤサ)” の例文
若、高、ヤサ(—男、—形)、浅、深などもまた動詞の将然言に形容詞接尾語し(し、しく)がついたのである。
用言の発展 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
コレラ一万イチマン正直ショウジキ、シカモ、バカ、ウタガウコトサエラヌヨワヤサシキモノ、キミヲ畏敬イケイシ、キミノ五百枚ゴヒャクマイ精進ショウジンタマシイユルガゴトオドロキ、ハネキテ、兵古帯ヘコオビズルズルキズリナガラ書店ショテンケツケ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ヤサといふ語は、しく活形容詞の語根でありながら、体言的なのがめづらしいので、この優は勿論やすといふ下二段の動詞のあ母音をふくんだ形をとつたもので
用言の発展 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
タカフカアサヤサチカの様なものも、ある用言からほかの用言に転じる際に出来た、一時的の体言にすぎぬ、といふことになるのではあるけれど、今は、これ等についていふ場合でないから
わかしとおゆと (新字旧仮名) / 折口信夫(著)