傳記でんき)” の例文
新字:伝記
これも、えら婦人ふじん傳記でんきとほり、著者ちよしや讀者どくしや婦人ふじんだといふことは、かならずしも、書物しよもつよりも推奬すゐしやうすべき理由りいうにはなりさうもない。
読書の態度 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かういふ傳記でんき一部いちぶつて諸平もろひらうたむと、まことおもふかいところがかんじられます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
だい二には、えら婦人ふじん傳記でんきである。從來じうらい婦人ふじん讀物よみものといへば、ジヤン・ダークでんとか、ナイチンゲールでんとか、さういふものを推薦すゐせんするひとすくなくない。
読書の態度 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし、さういふえら婦人ふじん傳記でんきは、料理れうり裁縫さいほうおなじやうに、たして婦人ふじんのみに役立やくだつものであらうか、へれば、その傳記でんき主人公しゆじんこう婦人ふじんだといふことが、それほど讀者どくしやたる婦人ふじんうへ
読書の態度 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)