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傍
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ばた
ふりがな文庫
“
傍
(
ばた
)” の例文
置いてきぼりにされた小山内氏は、
履直
(
げたなほ
)
しのやうに
道
(
みち
)
ツ
傍
(
ばた
)
にぺたりと尻を下した。そして一念こめて
凝
(
じつ
)
と電車の
後
(
あと
)
を睨んだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
本陣の前の屋根のある風呂小屋が一ヵ所見えたが、後は往来
傍
(
ばた
)
にあって、誰が
入浴
(
はい
)
ろうと怪しむ者はない。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
道
傍
(
ばた
)
に兎を捕るとて笹の葉をまげて細工した陷穴が二つばかりあつた。平はつひに盡きて大江山からのびた山足を踏み越えると、電光形に下りてクロタケ澤の落合に着いた。
黒岩山を探る
(旧字旧仮名)
/
沼井鉄太郎
(著)
すし屋から外へ出ますと、戸外には木枯と云ってもよさそうな寒い風が、江戸川
傍
(
ばた
)
の葉の落尽した桜並樹を吹いて居りました。私は家へ帰ると、妻をせき立てゝ洋服に着更えました。
たちあな姫
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
という大道
傍
(
ばた
)
の親切が身に沁みて忘れられぬ。
街頭から見た新東京の裏面
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
▼ もっと見る
白鳥をドサリと囲炉裡
傍
(
ばた
)
へ置く。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
路
傍
(
ばた
)
の草影が
山羊の歌
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
傍
常用漢字
中学
部首:⼈
12画
“傍”を含む語句
近傍
路傍
傍若無人
傍人
傍観
其傍
片傍
傍目
傍輩
傍聞
傍題
傍眼
両傍
傍岡
直傍
傍見
御傍
傍聴
傍視
傍々
...