“傍岡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
カタヲカ60.0%
かたおか20.0%
かたをか20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨の後の水氣の、立つて居る大和の野は、すつかり澄みきつて、若晝ワカヒルのきら/\しい景色になつて居る。右手の目の下に、集中して見える丘陵は傍岡カタヲカで、ほの/″\と北へ流れて行くのが、葛城川だ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
雨の後の水気の、立って居る大和の野は、すっかり澄みきって、若昼わかひるのきらきらしい景色になって居る。右手の目の下に、集中して見える丘陵は傍岡かたおかで、ほのぼのと北へ流れて行くのが、葛城川だ。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
左手の目の下に集中して見える丘陵は、傍岡かたをかである。葛城川もほの/″\と北へ流れて行く。平原の真中に旅笠を伏せたやうに見える。遠い小山は、耳無みゝなしの山である。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)