“かたおか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
片岡85.7%
傍岡14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土佐の片岡かたおか健吉という人は、参謀板垣退助の下で、迅衝隊じんしょうたい半大隊の司令として、やはり御酒頂戴の一人ひとりであるが、大勢おおきおいのあまり本営を出るとすぐ堀溝どぶに落ちたと言って
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
亀井かめい片岡かたおか鷲尾わしのお、四天王の松は、畑中はたなかあぜ四処よところに、雲をよろい、繇糸ゆるぎいとの風を浴びつつ、あるものは粛々しゅくしゅくとして衣河ころもがわに枝をそびやかし、あるものは恋々れんれんとして、高館たかだちこずえを伏せたのが
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雨の後の水気の、立って居る大和の野は、すっかり澄みきって、若昼わかひるのきらきらしい景色になって居る。右手の目の下に、集中して見える丘陵は傍岡かたおかで、ほのぼのと北へ流れて行くのが、葛城川だ。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)