“傍視”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わきみ80.0%
わきめ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は悪戯好いたずらずきで反抗的な子供であった。教室では傍視わきみをしたり、隣の生徒に相手になったり、楽書らくがきをしたりばかりしていた。
語られざる哲学 (新字新仮名) / 三木清(著)
長い長い山路で陽が入りかけたので飛脚は傍視わきみもしなかった。それでも野根村の人家へ往き着くには、どうしても夜になるぞと彼は思っていた。
鍛冶の母 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
土のうわつらった赭土あかつちの肌の見えている処では、草は短くなってそこでは路があっちこっちに乱れていた。傍視わきめらずに一心になって草の路を追っている菊江の耳に物の気配がした。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)