“傍視(わきめ)” の例文
土の上(うわ)っ面(つら)を断(き)り執(と)った赭土(あかつち)の肌の見えている処では、草は短くなってそこでは路があっちこっちに乱れていた。傍視(わきめ)も揮(ふ)らずに一心になって草の路を追っている菊江の耳に物の気配がした。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)