倶々とも/″\)” の例文
ぞなし居たり感應院が食事しよくじ仕果しはてし頃を計り寶澤も油掃除あぶらさうぢなしはて臺所だいところへ入來り下男げなん倶々とも/″\食事をぞなしぬむねに一物ある寶澤が院主ゐんしゆの方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と云われて、一旦母も拒みましたが、娘はかず、ことに丹治も倶々とも/″\勧めますので、仕方がないと往生をしました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
四十もんにてかひ炮烙はうろくにて是をいり金紙きんがみに包み鄭重たいそうらしくしておつねに密とわたしければお常はよろこ金子きんすを玄柳につかはしおくま倶々とも/″\あつく禮を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
どうか丹三さんとおえいと色にでも成ったなら、私も丹治さんと倶々とも/″\に末永く楽しめるだろうと思いまして、ぬしあるおえいに色事を勧め、丹三郎と密通をさせ、親子同志で姦通まおとこをいたし
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
替て責られし故今は一めいあやふきとの事を妻のお節はきゝ及び有るにもあられぬ思ひなれば村役人倶々とも/″\お慈悲願ひに出けれども其度々たび/\役場にてしかりを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)