トップ
>
俎下駄
>
まないたげた
ふりがな文庫
“
俎下駄
(
まないたげた
)” の例文
高木は
雨外套
(
レインコート
)
の下に、
直
(
じか
)
に
半袖
(
はんそで
)
の薄い
襯衣
(
シャツ
)
を着て、変な
半洋袴
(
はんズボン
)
から余った
脛
(
すね
)
を丸出しにして、
黒足袋
(
くろたび
)
に
俎下駄
(
まないたげた
)
を引っかけていた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
白い眼はその重たくなっている所を、わざっと、じりじり見て、とうとう親指の
痕
(
あと
)
が黒くついた
俎下駄
(
まないたげた
)
の台まで
降
(
くだ
)
って行った。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
小肥
(
こぶと
)
りにふとったその男は
双子木綿
(
ふたこもめん
)
の羽織着物に
角帯
(
かくおび
)
を
締
(
し
)
めて
俎下駄
(
まないたげた
)
を
穿
(
は
)
いていたが、頭には
笠
(
かさ
)
も帽子も
被
(
かぶ
)
っていなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
誰
(
だれ
)
か
慌
(
あは
)
たゞしく
門前
(
もんぜん
)
を
馳
(
か
)
けて行く
足音
(
あしおと
)
がした時、
代助
(
だいすけ
)
の
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
には、大きな
俎下駄
(
まないたげた
)
が
空
(
くう
)
から、ぶら
下
(
さが
)
つてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
誰か
慌
(
あわ
)
ただしく門前を
馳
(
か
)
けて行く足音がした時、
代助
(
だいすけ
)
の頭の中には、大きな
俎下駄
(
まないたげた
)
が
空
(
くう
)
から、ぶら下っていた。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
せんだって学校の小使が来て枝を一本切って行ったが、そのつぎに来た時は新らしい桐の
俎下駄
(
まないたげた
)
を
穿
(
は
)
いて、この間の枝でこしらえましたと、聞きもせんのに
吹聴
(
ふいちょう
)
していた。ずるい奴だ。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
甲野さんは
粗柾
(
あらまさ
)
の
俎下駄
(
まないたげた
)
を脱いで座敷へ上がる。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
俎
漢検1級
部首:⼈
9画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
駄
常用漢字
中学
部首:⾺
14画
“俎”で始まる語句
俎
俎板
俎上
俎橋
俎岩
俎豆
俎倉
俎堂
俎島
俎嵓