“俎橋”の読み方と例文
読み方割合
まないたばし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まもなく俎橋まないたばしの大吉が文次郎を縛ったと聴いて、なんとかして文次郎を救い出し、娘の喜ぶ顔が見たいと思い込んだのです。
俎橋まないたばしの警察に駈付けて来た禿頭とくとうの丸柿親爺おやじは、娘の無事な顔を見ると泣いて喜んだが、手錠をかけられた男を見ると血相を変えて掴みかかろうとした。
芝居狂冒険 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
知己を番町の家に訪えば主人あるじは不在、留守居の者より翻訳物を受取ッて、文三がと来たみちを引返して俎橋まないたばしまで来た頃はモウ点火ひともし頃で、町家では皆店頭洋燈みせランプともしている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)