住替すみかは)” の例文
数歳すさいの星霜を経て、今松川の塾となれるまで、種々さま/″\人の住替すみかはりしが、一月ひとつきしは皆無にて、多きも半月を過ぐるは無し。はなはだしきに到りては、一夜ひとよを超えて引越せしもあり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
よもや植木屋うゑきや息子むすこにてはあるまじく、さりとて住替すみかはりし風説うはさかねばほかひとはずなし、不審いぶかしさよのそここゝろは其人そのひとゆかしければなり、ようもなき庭歩行にはあるきにありし垣根かきねきは
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)