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仄白
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ほのしろ
ふりがな文庫
“
仄白
(
ほのしろ
)” の例文
隅田川から
仄白
(
ほのしろ
)
い物が、一団ムラムラと飛び上がった。が、すぐ水面へ消えてしまった。それは
鴎
(
かもめ
)
の群れらしかった。女は急に立ち止まった。そこに一軒の屋敷があった。
銅銭会事変
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
一所
(
いつしよ
)
に
降
(
お
)
りた
人
(
ひと
)
は、
皆
(
みん
)
な
離
(
はな
)
れ/″\になつて、
事
(
こと
)
あり
氣
(
げ
)
に
忙
(
いそ
)
がしく
歩
(
ある
)
いて
行
(
ゆ
)
く。
町
(
まち
)
のはづれを
見
(
み
)
ると、
左右
(
さいう
)
の
家
(
いへ
)
の
軒
(
のき
)
から
家根
(
やね
)
へかけて、
仄白
(
ほのしろ
)
い
烟
(
けむ
)
りが
大氣
(
たいき
)
の
中
(
なか
)
に
動
(
うご
)
いてゐる
樣
(
やう
)
に
見
(
み
)
える。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
東へ、西へ、と置場処の
間数
(
けんすう
)
を示した
標杙
(
くい
)
が
仄白
(
ほのしろ
)
く立って、車は一台も無かった。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
築地海岸にむかえる空は
仄白
(
ほのしろ
)
く
薄紅
(
うすあか
)
くなりて、服部の大時計の針が今や五時を指すと読まるる頃には、眠れる街も次第に醒めて、
何処
(
いずく
)
ともなく聞ゆる人の声、物の音は朝の
寂静
(
しずけさ
)
を破りて
銀座の朝
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
まづ
仄白
(
ほのしろ
)
む
東雲
(
しのゝめ
)
を
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
いっしょに降りた人は、
皆
(
みん
)
な離れ離れになって、事あり気に忙がしく歩いて行く。町のはずれを見ると、左右の家の軒から
家根
(
やね
)
へかけて、
仄白
(
ほのしろ
)
い煙りが大気の中に動いているように見える。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
仄
漢検1級
部首:⼈
4画
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
“仄白”で始まる語句
仄白々