あたえ)” の例文
旧字:
地球の緯度線が草鞋わらじの爪先に引っかかるわけである、しかも争うべからざるは朝の神秘なり、一たび臨むとき、木偶でくには魂を、大理石には血をあたえる。
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
たつめでしは修業の足しにとにはあらざれど、これを妻にめかけ情婦いろになどせんと思いしにはあらず、いて云わばただ何となくめでいきおいに乗りて百両はあたえしのみ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あたえめぐむべき事あらばたからおしむべからず。但し我気に入りたるとて用にも立ぬ者に猥に与ふべからず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
『卿等の夢は歴史に永き神経衰弱者としての卿等にあたえられたママ酔薬の作用である。』
未婚婦人 (新字新仮名) / 今野大力(著)
幸福をおあたえになったお名ですが、人がこん度程6080
天のあたえ
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あなたが満足をおあたえ下さると