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上半身
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じょうはんしん
ふりがな文庫
“
上半身
(
じょうはんしん
)” の例文
すると少佐はジープの中へ
上半身
(
じょうはんしん
)
をさし入れて、ごそごそやっていたが、やがて中から
一抱
(
ひとかかえ
)
ある布ぎれ細工のものをとりだした。
一坪館
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ただし今度は
上半身
(
じょうはんしん
)
。少年はこの男に追いついて恐る恐るその顔を見上げる。彼等の向うには
仁王門
(
におうもん
)
。
浅草公園:或シナリオ
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
バサリと血のなかにおちたのは、
胴
(
どう
)
から下、
上半身
(
じょうはんしん
)
は枝をつかんだまま、
虚空
(
こくう
)
にみにくく
止
(
とま
)
っていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
縁
(
えん
)
から
上手
(
かみて
)
へ一
段
(
だん
)
降
(
お
)
りて
戸袋
(
とぶくろ
)
の
蔭
(
かげ
)
には
既
(
すで
)
に
盥
(
たらい
)
が
用意
(
ようい
)
されて、
釜
(
かま
)
で
沸
(
わか
)
した
行水
(
ぎょうずい
)
の
湯
(
ゆ
)
が、かるい
渦
(
うず
)
を
巻
(
ま
)
いているのであろうが、
上半身
(
じょうはんしん
)
を
現
(
あら
)
わにしたまま、じっと
虫
(
むし
)
の
音
(
ね
)
に
聴
(
き
)
きいっているおせんは
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
自分は、なにもかもわすれて、うしろのガラスまどへ
上半身
(
じょうはんしん
)
をつっこんだ。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
▼ もっと見る
池の左に立った少年の
上半身
(
じょうはんしん
)
。少年の帽は
咄嗟
(
とっさ
)
の
間
(
あいだ
)
に風のために池へ飛んでしまう。少年はいろいろあせった
後
(
のち
)
、こちらを向いて歩きはじめる。ほとんど絶望に近い表情。
浅草公園:或シナリオ
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しかもその怪魚たちは、
上半身
(
じょうはんしん
)
を水面からのりだしたまま、一ヶ所に集まってきた。そして、ひゅうひゅうというような奇妙な声をあげ、たがいに首をねじまげ、顔をくっつけあいする。
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
メリヤス屋の露店を後ろにした、疲れたらしい少年の
上半身
(
じょうはんしん
)
。少年は涙を流しはじめる。が、やっと気をとり直し、高い空を見上げながら、もう一度こちらへ歩きはじめる。
浅草公園:或シナリオ
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
パチパチと何かはぜるような音——春木少年はギョッとして、
上半身
(
じょうはんしん
)
をおこしたが、そのとたん、ドカーンとものすごい音が、夜の空気をふるわしたかと思うと、山小屋がグラグラと大きくゆれた。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“上半身”の意味
《名詞》
腰から上の部分。
(出典:Wiktionary)
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
“上半”で始まる語句
上半
上半期
上半部