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一枝
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いつし
春星影よりも
微に空を
綴る。
微茫月色、花に
映じて、
密なる枝は月を
鎖してほの
闇く、
疎なる
一枝は月にさし出でゝほの白く、
風情言ひ
尽し
難し。
我が
蔵する
菊塢の手紙には、
梅一枝画きて
其上に
園の春をお
分ち
申すといふ意味の句あり、また
曲亭馬琴が
明を
失してのち、
欝憂を忘るゝために
己れと
記臆せし
雑俳を
書つらねて、友におくりし
中に
○世に
渡唐の天神といひて
唐服に梅花
一枝を持玉ふを画く。
○世に
渡唐の天神といひて
唐服に梅花
一枝を持玉ふを画く。