“ようしょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
要所37.5%
擁書12.5%
洋冊12.5%
用處12.5%
癢処12.5%
要処12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸及び江戸の御府外を中心として、関東一円にわたるふつうの絵図面に、今日までに探り得た要所ようしょ要所を朱点や暗号で、いちめんにしるしつけられた物であります。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
妖怪門勝光伝ようかいもんしょうこうでん 楊子太玄経 擁書ようしょ漫筆 妖婦録
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
と太い声で、右の洋冊ようしょを横縦に。その鉄壺眼かなつぼまなこで……無論読めない。貫目を引きつつ、膝のめりやすを溢出はみださせて
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
美徳びとくはふあやまれば惡徳あくとくくわし、惡徳あくとく用處ようしょ威嚴ゐげんしゃうず。この孱弱かよわい、幼稚いとけなはなぶさうちどく宿よどれば藥力やくりきもある、いでは身體中からだぢゅうなぐさむれども、むるときは心臟しんざうともに五くわんころす。
道衍秉忠の流なりとなさる、まさに是れ癢処ようしょ爬着はちゃくするもの。是れより二人、友としし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すると文吉はくすぐったさが鼻へ抜け、痛さが身体中の要処ようしょ々々の力を引抜き、たゞ「あー あー」と口を開けて全身は空にもがくだけであります。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)