“ゆくへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
行方85.1%
行衛6.0%
行衞6.0%
往方1.5%
1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
錢形の平次は、首尾よく銀簪の殺人鬼を捕へましたが、銀流しのお六はそれつきり行方ゆくへがわかりません。與力笹野新三郎はさぞ苦い顏をして
云ふ迄もなく、母親は悲惨な死を遂げ屍骸しがい行衛ゆくへさへも不明となつたのである。
アリア人の孤独 (新字旧仮名) / 松永延造(著)
雲飛うんぴは石をうばはれて落膽らくたんし、其後はうち閉籠とぢこもつて外出しなかつたが、いしかはおち行衞ゆくへ不明ふめいになつたことをつたき、或朝あるあさはやく家を出で石のちたあととむらふべく橋上けうじやうたつて下を見ると、河水かすゐ清徹せいてつ
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
わが健康の漸くもとかへらんとする頃、公子夫婦は又我床頭にありて、何くれとなく語り慰め給ひき。夫人。アントニオよ。おん身の往方ゆくへまだ知れざりし程は、我等は屡〻おん身の爲めに泣きぬ。
と手分けをして、八方を探しましたが、何處へ行つたか、新太郎とお靜のゆくへ方は更にわかりません。