“ゆくゑ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
行衛84.2%
行衞15.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁度ちやうど廻り合つたのだと思つて孝行しますから——私の様なアバずれ者でも何卒どうぞ、老女さん、行衛ゆくゑ知れずの娘が帰つて来たと思つて下ださいナ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
二百疋の子供は百九十八疋までありに連れて行かれたり、行衛ゆくゑ不明になったり、赤痢にかかったりして死んでしまひました。
洞熊学校を卒業した三人 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
春枝はるえけは其後そのご無事ぶじかへつてたものゝ、きみ行衞ゆくゑれず、わたくしかねてより、有爲りつぱ帝國海軍々人ていこくかいぐんぐんじん養成やうせいして、くにさゝげんとこゝろたのしんでつた日出雄ひでをは、きみとも
打越下伊呂村のつゝみへ掛りし時は空もくも眞闇まつくらにて四邊あたりは見えねども急ぎて歸る途中思はず武士さぶらひ突當つきあたり段々樣子を承はりしにつれの女の行衞ゆくゑ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)