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やつと
ふりがな文庫
“やつと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
漸
50.0%
辛而
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漸
(逆引き)
丁度通りかかる音作を呼留めて、一緒に助け起して、
漸
(
やつと
)
のことで家まで連帰つて見ると、今すこし遅からうものなら既に生命を
奪
(
と
)
られるところ。それぎり敬之進は床の上に横に成つた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
其時、私は先住の
匹偶
(
つれあひ
)
にも心配させないやうに、
檀家
(
だんか
)
の人達の耳へも入れないやうにツて、
奈何
(
どんな
)
に独りで気を
揉
(
も
)
みましたか知れません。
漸
(
やつと
)
のこと、お金を遣つて、女の方の手を切らせました。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
やつと(漸)の例文をもっと
(3作品)
見る
辛而
(逆引き)
ビフテキが燒いてある?………ほ、それは
結構
(
けつこう
)
だね。お前は
胃
(
い
)
の
腑
(
ふ
)
も強壯な筈だから、ウンと
堪能
(
たんのう
)
するさ。俺は殘念ながら、知ツての通り、
半熟
(
はんじゆく
)
の卵と牛乳で
辛而
(
やつと
)
露命
(
ろめい
)
を
繋
(
つな
)
いでゐる弱虫だ。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
車も歳月の力と人の力とに
磨
(
す
)
り
減
(
へ
)
らされて、繩が
辛而
(
やつと
)
篏
(
はま
)
ツてゐる位だ。井戸の傍に
大株
(
おほかぶ
)
の
無花果
(
いちゞく
)
がコンモリとしてゐる。馬鹿に好く葉が
繁
(
しげ
)
ツてゐるので、其の
鮮麗
(
せんれい
)
な
緑色
(
みどりいろ
)
が、
寧
(
むし
)
ろ
暗然
(
あんぜん
)
として
毒々
(
どく/\
)
しい。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
やつと(辛而)の例文をもっと
(3作品)
見る
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すす
すすむ
ぜん
とん
やう
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