“もくれい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目礼56.3%
黙礼18.8%
默禮12.5%
目禮12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左右からせきたてて、小船の板子いたごをしいた死の伊那丸いなまるをひかえさせた。そして床几しょうぎにかけた梅雪ばいせつ目礼もくれいをしてひきさがる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
細君さいくん下女げじょめいじて花前をよばせる。まもなくかれはズボンチョッキのこざっぱりしたふうで唐紙からかみそとへすわった。れいのごとくかる黙礼もくれいしただけで、もとよりものをいわずよそ見をしている。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
首卷くびまきのはんけちにわかにかげして、途上とじよう默禮もくれいとも千ざい名譽めいよとうれしがられ、むすめもつおや幾人いくたり仇敵あだがたきおもひをさせてむこがねにとれも道理だうりなり
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
‥‥さうしてあふひもんいた兩掛りやうがけに目禮もくれいして、片脇かたわきつてゐなければならなかつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)