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めいよ
お
蔭で
名誉は
助かった。もう
出発しましょう。こんな
不徳義極る
所に一
分だって
留っていられるものか。
掏摸ども
奴、
墺探ども
奴。
「できるだけ
念に
念を
入れて
造ります。まことにこの
上の
名誉はございませんしだいです。」といって、お
礼を
申しあげました。
お
蔭で
名譽は
助かつた。もう
出發しませう。
這麼不徳義極る
所に一
分だつて
留つてゐられるものか。
掏摸ども
奴、
墺探ども
奴。
首卷のはんけち
俄かに
影を
消して、
途上の
默禮とも千
歳の
名譽とうれしがられ、
娘もつ
親幾人に
仇敵の
思ひをさせて
我が
聟がねにと
夫れも
道理なり