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みゝたぼ
ふりがな文庫
“みゝたぼ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
耳朶
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
耳朶
(逆引き)
右から来る矢をカワすべく
頸
(
くび
)
を左へ
捻
(
ね
)
じた途端に、矢は顔の右半面をさっとかすって、そこに
凸出
(
とっしゅつ
)
していた肉片の幾分と軟骨とを、———つまり、彼の右の
耳朶
(
みゝたぼ
)
を、———
浚
(
さら
)
って行った。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
薄紅
(
ときいろ
)
の
撫子
(
なでしこ
)
と、
藤紫
(
ふじむらさき
)
の
小菊
(
こぎく
)
が
微
(
かすか
)
に
彩
(
いろ
)
めく、
其
(
そ
)
の
友染
(
いうぜん
)
を
密
(
そつ
)
と
辿
(
たど
)
ると、
掻上
(
かきあ
)
げた
黒髪
(
くろかみ
)
の
毛筋
(
けすぢ
)
を
透
(
す
)
いて、ちらりと
耳朶
(
みゝたぼ
)
と、
而
(
さう
)
して
白々
(
しろ/″\
)
とある
頸脚
(
えりあし
)
が、すつと
寝
(
ね
)
て、
其
(
そ
)
の
薄化粧
(
うすげしやう
)
した、きめの
細
(
こま
)
かなのさへ
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
右の耳にいたし候へと
被仰候得者
(
おほせられさふらへば
)
、
忝
(
かたじけな
)
くも松雪院様雪の如き御手を以て愚老が右の
耳朶
(
みゝたぼ
)
をお持ちなされ、暫く首の
態
(
てい
)
をお改め
被遊
(
あそばされ
)
、鼻声にて低くお笑ひ
被成
(
なされ
)
候、瑞雲院様傍より御覧なされ
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
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