“みみもと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
耳許93.4%
耳元3.3%
耳朶1.6%
耳根1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あんないけすかない人っちゃないわ」そういったゾッとする様な言葉が、容貌に自信のない彼の耳許みみもとで絶えず聞えていました。
算盤が恋を語る話 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
一層静になったように思われる時、つけたばかりの燈火のもとに、独り夕餉ゆうげはしを取上げる途端とたん、コーンとはっきり最初の一撞ひとつきが耳元みみもとにきこえてくる時である。
鐘の声 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「どこから。」といって勇美子は嬉しそうな、そしてつむりを下げていたせいであろう、耳朶みみもとに少し汗がにじんで、まぶちの染まった顔を上げた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「え?——」男はギックリとして耳根みみもとまであかくなった。