耳元みみもと)” の例文
わたくしはすぐ耳元みみもとちかづいて、『わたくしでございます……』ともうしましたが、人間同志にんげんどうしで、枕元まくらもとびかわすのとはちがい、なにやらそこに一重ひとえへだてがあるようで
一層静になったように思われる時、つけたばかりの燈火のもとに、独り夕餉ゆうげはしを取上げる途端とたん、コーンとはっきり最初の一撞ひとつきが耳元みみもとにきこえてくる時である。
鐘の声 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
わたくし耳元みみもとくちせて力強ちからづよささやいてくださいました。