“みかわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ミカワ
語句割合
三河55.8%
見交25.6%
参河11.6%
三側2.3%
美川2.3%
身躱2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松本から三河みかわ尾張おわりの街道、および甲州街道は彼ら中馬が往還するところに当たり、木曾街道にも出稼でかせぎするものが少なくない。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あなたと語り合うことは、おそろしく、眼を見交みかわすことが、楽しく、もくして身近くあるよりも、ただ訳もなく一緒いっしょに遊んでいるほうが、うれしかったのです。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
四極しはつ山、笠縫かさぬい島は参河みかわという説と摂津という説とあるが、今は仮りに契沖以来の、参河国幡豆はず郡磯泊(之波止シハト)説に従って味うこととする。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
声を揚げてみんな笑った……小さいのが二側ふたかわ三側みかわ、ぐるりと黒くかたまったのが、変にここまで間をいて、思出したように、遁込にげこんだ饂飩屋の滑稽な図を笑ったので、どっというのが、一つ
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いっぽう、あやしげな親船おやぶねを逃げだした鼻かけ卜斎ぼくさい八風斎はっぷうさい。たちまち加賀かが美川みかわヶ浜に上陸して、陸路越前えちぜんきたしょうへ帰りつき、主人勝家かついえに、裾野陣すそのじんのありさまを残りなく復命した。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この頃の文学は本質の発展がとまって、心理的な身躱みかわしがすこし動きのように見えているという有様です。作家の生活の生長が全般に問題にならぬような状態におかれている。