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ぶんしやう
此人は
何でも十三四の
頃から
読売新聞に
寄書して
居たので、
其の
文章を見た目で
此人を
看ると、
丸で
虚のやうな
想がしました、
後に
巌谷も
此の
初対面の時の事を
言出して
文章の
章句においても
往々生硬な
惡譯があつて、
甚だしきは
何の
事やら
分からぬのがある。
口惜しかつたら
出て
來て
不足を
云ひたまへ。それともこの
文章を
僕は
今夜枕もとへ
置いて
置くから、これで
惡かつたら、どう
書いたがいいか、
來て
一つそれを
僕に
教へてくれたまへ。