“もんしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紋章45.5%
門墻36.4%
文章9.1%
門牆9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はそのことをむしろ得意に感じていたと見えて、蠍が背中を曲げて敵に飛びかかろうとしている醜い姿を、彼自身の紋章もんしょうとして使用したのだ。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
くの如く下谷和泉橋のあたりは明治七、八年の頃に至って再び安政文久当時の如く文人騒客の門墻もんしょうを接する地となった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
親の因果が子にむくいじゃア……エエカナア……。アハハハハハハハ。白骨の御文章もんしょうではない。投げぜにも放り銭もらぬ。現代科学のうちでも最新、最鋭の精神科学の講義だ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
もしそれ理想高遠にして、その志世界にり、その意万民にり、その一呼吸は直ちに天地の大霊に通ずるが如きに至っては、松陰僅かにマヂニーの門牆もんしょうを望むを得べし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)