“ふですみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
筆墨100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中に筆墨ふですみあきなう男がいた。背中へ荷をいっぱいしょって、二十日はつかなり三十日さんじゅうにちなり、そこら中回って歩いて、ほぼ売り尽してしまうと山へ帰って来て坐禅をする。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ついてはご自身で返事書きたき由仰せられ候まま御枕おんまくらもとへ筆墨ふですみの用意いたし候ところ永々ながながのご病気ゆえ気のみはあせりたまえどもお手がき候わず情けなき事よとおん嘆きありせめては代筆せよと仰せられ候間お言葉どおりを
遺言 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
其外そのほか俗人ぞくじんやま修業しゆげふてゐるひとはなし色々いろ/\いた。なか筆墨ふですみあきなをとこがゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
脊中せなか一杯いつぱいしよつて、二十日はつかなり三十日さんじふにちなり、其所そこぢゆうまはつてあるいて、ほゞつくしてしまふとやまかへつて坐禪ざぜんをする。それから少時しばらくしてふものがなくなると、また筆墨ふですみせて行商ぎやうしやうる。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)