“ふくし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
福祉38.5%
副使15.4%
伏屍15.4%
福士7.7%
副史7.7%
副詞7.7%
匐枝7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お互いにささえ合い、世の福祉ふくしを計り、とまれ妻子のなかで、無事一生をとげるのを以て、わしは学問としておるが
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おくられ都合百五十兩程に成しとの事成と云に縫殿頭殿ぬひのかみどの如何樣藤八其とほりに相違無かと申されしかば藤八其儀は節が只今申上し通り毛頭もうとう相違は御座なく何卒御慈悲じひの吟味願ひ奉つると申時縫殿頭殿副使ふくし梶川かぢかは庄右衞門殿に向はれ御聞なされたとほり渠等かれらが願ひのおもむき相違なく聞こゆるによりとにかく領主の所置を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
歩毎に伏屍ふくし累々るいるいたり。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
これから川岸を西行越さいぎょうごえ、増野ますの切久保きりくぼ福士ふくしと行くうちに、何かひっかかりが出て来るから見ていてごらんなさい、無事に身延までせたら、この七兵衛がかぶとを脱いでしまいます
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
福士ふくしまで行って泊らずかい」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
禁軍武器庫の副史ふくしで、かつ、砲手師範を兼ねている凌振りょうしん——一名を轟天雷ごうてんらい——ともいう廷臣ていしんがおります。これに彼が望むところの兵士と砲をさずけて、急遽、戦地へおつかわし願われますまいか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そりやア、あなた」と、お綱が引き取つて、「とても」と北海道流の副詞ふくしで力づけ、「お氣の毒な方だとお察し申します、わ。」
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
わづかうかゞひ得たり、この芙蓉の根部より匐枝ふくしを出だしたる如き、宝永山の、鮮やかに黒紫色に凝固せるを、西へと落ちたる冷魂の、さびにおぼろなる弧線を引いて
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)