福祉ふくし)” の例文
徳大なればその生ずる福祉さいはひもまた必ず大に、體大なれば(而してその各部等しく完全なれば)そのるゝ福祉ふくしもまた從つて大なり 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
お互いにささえ合い、世の福祉ふくしを計り、とまれ妻子のなかで、無事一生をとげるのを以て、わしは学問としておるが
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
行けよ皇國の盛大せいだいへ向つて、世界の新秩序へ向つて、人類の福祉ふくしに萬邦の融和に向つて。一齊にとどろかす跫音あしおとを以て、個の十の百の千の萬の億の、靜かな底力を以て。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
しかもこのたびの建立こんりゅうの趣旨は、先帝の御遺徳をたたえ、億衆の民生福祉ふくしを祈念するにある。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうだよ、宣徳楼せんとくろうでは、毎年、万民の福祉ふくしと四季の天候を祈る式があるのでね」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)