副使ふくし)” の例文
弥兵衛と共に、副使ふくしとして同行してきた於通は、そのあとで、女は女同士、こまやかな思いやりのうちに
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おくられ都合百五十兩程に成しとの事成と云に縫殿頭殿ぬひのかみどの如何樣藤八其とほりに相違無かと申されしかば藤八其儀は節が只今申上し通り毛頭もうとう相違は御座なく何卒御慈悲じひの吟味願ひ奉つると申時縫殿頭殿副使ふくし梶川かぢかは庄右衞門殿に向はれ御聞なされたとほり渠等かれらが願ひのおもむき相違なく聞こゆるによりとにかく領主の所置を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
秀吉の方から正使せいし富田知信とものぶ副使ふくし津田信勝のぶかつのふたりが、講和使節として、岡崎へ来た。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
制しながら來るに程なく正使せいし御目付代御使番高二千石松平縫殿頭殿先箱さきばこ赤熊しやくま二本道具徒士かち小姓こしやう馬廻り持槍は片鎌の黒羅紗長柄ながえ簑箱みのばこ對箱つゐばこ草履取引馬鞍覆くらおひは黒羅紗丸につた紋所もんどころ引續いて公用人給人其外上下七八十人萬石以上の格式かくしきなり副使ふくしは御勘定梶川庄右衞門殿槍挾箱長柄其外引揃へ行列正しく通行あるに藤八は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)