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ひやくにんいつしゆ
山邊の
赤人を、
桃の
花の
霞に
顯はし、それ
百人一首の
三枚めだ……
田子の
浦に
打出でて
見れば
白妙の——ぢやあない、……
田子の
浦ゆ、さ、
打出でて
見れば
眞白にぞ、だと
百人一首と
云ふ
歌の
本においで
遊ばす、
貴方方にはお
解りあるまい、
尊い
姫君の
繪姿に、
面影の
肖させられた
御方から、お
聲がかりがありました、
其の
言葉に
違ひありませぬ。
百人一首のお
孃さんの、「いくのの
道」もそれか、と
辿つて、はる/″\と
來た
城崎で、
佐渡の
沖へ
船が
飛んで、キラリと
飛魚が
刎出したから、きたなくも
怯かされたのである。