“ひきわりむぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
挽割麦62.5%
挽割麥12.5%
引割麦12.5%
碾割麦12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな風だから部落民が非常に粗末な食事しかとれないのが当然で、御飯は私が今食べさせられているような挽割麦ひきわりむぎであるが、実はその監獄飯かんごくめしよりもおとっていた。
わづか醤油しやうゆあぢのみが數年來すうねんらいかれした好味かうみたるをうしなはなかつたが、挽割麥ひきわりむぎつた粗剛こはめし齒齦はぐき到底たうていそれを咀嚼そしやくあたはぬのでこそつぱいまゝくだした。おつぎがぜんかうとすると
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さらふくろこめ挽割麥ひきわりむぎとをぜたのをれて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
すなわち一かたけ、一人一度の食料であって、ひえでもあわでも引割麦ひきわりむぎでも、かねて米と混淆して洗ってかしぐばかりにしてあるのを、その日働いている人の数だけはかり出すのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
碾割麦ひきわりむぎは非常に高価なので、一般人には買えなかった。河水を干して莫大な数の小魚が捕れたが、その喜びと騒ぎはこれを見て倍加した。最も飢えた者がまず救われた。