“ばんき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幡旗25.0%
万亀12.5%
万機12.5%
晩帰12.5%
番騎12.5%
礬気12.5%
蠻気12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またその辺りから一帯の街道、平野、部落へかけて、麾下きか諸侯の幡旗ばんきや、各隊のつわものの指物さしものが、霞むばかり蝟集いしゅうして、宛然えんぜん戦捷式せんしょうしきかのごとき盛観を呈した。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まあ、どうしましょうねえ。暮から、このような、うれしい事ばかり。思えば、きょう、あけがたの夢に、千羽のつるが空に舞い、四海しかいなみ押しわけて万亀ばんきが泳ぎ、」
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
聖天子万機ばんきの朝政をみそなわすによしとて、都とさだめたもうて三十年、国威は日に日に伸びる悦賀よろこびをもうし、万民鼓腹して、聖代を寿ことほ喜悦たのしみを、おおやけにも、しろしめせとばかり
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
水田あり柳の立てば旅の身も晩帰ばんきの人の心地こそすれ
永楽帝の燕王たるや、塞北さいほくに出征して、よく胡情こじょうを知る。部下の諸将もまた夷事いじに通ずる者多し。王のみなみする、幕中ばくちゅう番騎ばんきを蔵す。およこれの事に徴して、永楽帝の塞外さくがいの状勢をさとれるを知るべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
江戸のさかんなるに当つて、泉井以外、西に玉川の水あり、北に綾瀬の水あり。玉川の水、今猶市民これによりて活く。而れども明澄はこれ有り、真味は乏し。味にくはしき者曰く、水道の水、礬気ばんきありと。
(新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
彼等の幸福が保障ほしょうされるであろうか、と心配するが、中庸ちゅうようのかねあいというものがあるから、勇気をふるい、乃至は蠻気ばんきをふるって、彼等にはその行き途をなるべく自分できめさせ
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)