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はんりん
ふりがな文庫
“はんりん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
半輪
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半輪
(逆引き)
屋根船はその間にいつか両国の
賑
(
にぎわい
)
を
漕
(
こ
)
ぎ過ぎて
川面
(
かわもせ
)
のやや薄暗い
御蔵
(
おくら
)
の
水門
(
すいもん
)
外
(
そと
)
に
差掛
(
さしかか
)
っていたのである。燈火の光に代って
蒼々
(
あおあお
)
とした夏の夜の空には
半輪
(
はんりん
)
の月。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
野
(
の
)
も
山
(
やま
)
も、
此
(
こ
)
の
果
(
はて
)
しなき
雨夜
(
あめよ
)
の
中
(
なか
)
へ、ふと
窓
(
まど
)
を
開
(
あ
)
けて、
此
(
こ
)
の
銀
(
ぎん
)
の
鍋
(
なべ
)
を
翳
(
かざ
)
したら、きらりと
半輪
(
はんりん
)
の
月
(
つき
)
と
成
(
な
)
つて二三
尺
(
じやく
)
照
(
て
)
らすであらう。……
実際
(
じつさい
)
、ふと
那様
(
そん
)
な
気
(
き
)
がしたのであつた。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
宵の月は
半輪
(
はんりん
)
で、
冴
(
さ
)
えてはいたが、光は薄かった。私達が
辿
(
たど
)
って行く道は松かげに成って暗かった。けれども一筋黒く眼にあって、松葉の散り敷いたところは殊に区別することが出来た。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
晴れた空には早や秋の気が十分に
満渡
(
みちわた
)
っているせいか銀河を始め
諸有
(
あらゆ
)
る星の光は落ちかかる
半輪
(
はんりん
)
の月よりもかえって
明
(
あかる
)
く、
石燈籠
(
いしどうろう
)
の火の消残る
小庭
(
こにわ
)
のすみずみまで
隈
(
くま
)
なく照しているように思われた。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
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