“はんごんたんうり”の漢字の書き方と例文
語句割合
反魂丹売100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(はい、つじの手前で富山の反魂丹売はんごんたんうりに逢いましたが、一足先にやっぱりこの路へ入りました。)
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どんな山の中でもきます、わたし生国しやうこく越中ゑつちう富山とやまで、反魂丹売はんごんたんうりですから、荷物にもつ脊負せおつて、まだくすりひろまらない山の中ばかりつて歩くのです、さうしてまた翌年よくねんの山の中をつて歩くので
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
(はい、つぢ手前てまへ富山とやま反魂丹売はんごんたんうりひましたが、一あしさき矢張やツぱりこのみちはいりました。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なんと、おらがいてつたうまさしつたらう、それで、孤家ひとつやさつしやる山路やまみち富山とやま反魂丹売はんごんたんうりはしつたといふではないか、それさつせい、助倍すけべい野郎やらうとううまになつて
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それで、孤家ひとつやへ来さっしゃる山路やまみち富山とやま反魂丹売はんごんたんうりわしったというではないか、それみさっせい、あの助平野郎すけべいやろう、とうに馬になって、それ馬市でおあしになって、おあしが、そうらこの鯉に化けた。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)