“はやうち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
早打71.4%
早打駕14.3%
急使7.1%
早打状7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見合せ伺ひ申べしとのことにてまづ夫迄それまでは大坂の早打はやうち留置とめおけとの趣きなり近江守は甚だ迷惑めいわくの儀なれども御重役ごぢうやくの申付是非ぜひなく御機嫌のよろしき時節を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
戞々かつかつと、外国奉行の使番つかいばんが、馬蹄ばていを飛ばせてゆく、何事か、早打駕はやうちが、三挺もつながって行った。——菊は栄えるあおいは枯れる——の流行歌はやりうたをうたった子供の親が自身番へしょッかれて行く。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江戸表へ早々さう/\差下さしくだし大岡越前守役所へ差出さるべしとのたつしに稻葉家に於ては大いにおどろ急使はやうちを以て國元へ申遣はせしかば國元にても種々いろ/\評議に及び是は先達せんだつて大金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
苦しめ給ふまじ私し關東へ下り申ひらき仕つらん此儀全く稻葉家の不覺ふかくと申ものなればやがて歸京仕つり吉左右きつさう申上奉つらんと申て山住は江戸表へ下向致しけるに所司代しよしだいよりは豫て此旨急使はやうち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そこへ、ひとりの小侍こざむらいが、あわただしい足音をさせて、一ぷう早打状はやうちをもたらしてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おお熊蔵、むこうへまわれ、浜松はままつからの早打状はやうちで、そちに申しつける急用ができた」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)