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のうぐ
人と森との
原始的な
交渉で、
自然の
順違二面が農民に
与えた
永い間の
印象です。森が
子供らや
農具をかくすたびに、みんなは「
探しに行くぞお」と
叫び、森は「
来お」と答えました。
矢張草葺だが、さすがに家内何処となく
潤うて、屋根裏には一ぱい玉蜀黍をつり、土間には寒中
蔬菜を
囲う
窖を設け、
農具漁具雪中用具それ/″\
掛け
列べて、
横手の馬小屋には馬が高く
嘶いて居る。
當日は
白い
狩衣の
神官が
獨で
氏子の
總代といふのが四五
人、
極りの
惡相な
容子で
後へ
跟て
馬場先を
進んで
行つた。一
人は
農具の
箕を
持つて
居る。