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ときまで
前には
彼は
中食後は、
屹度室の
隅から
隅へと
歩いて
考へに
沈んでゐるのが
常で
有つたが、
此の
頃は
中食から
晩の
茶の
時迄は、
長椅子の
上に
横になる。と、
毎も
妙な一つ
思想が
胸に
浮ぶ。
其上宗助はある
事情のために、一
年の
時京都へ
轉學したから、
朝夕一所に
生活してゐたのは、
小六の十二三の
時迄である。
宗助は
剛情な
聽かぬ
氣の
腕白小僧としての
小六を
未だに
記憶してゐる。