“てんじやううら”の漢字の書き方と例文
語句割合
天井裏100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蘿月らげつ仕方しかたなしに雨戸あまどめて、再びぼんやりつるしランプのしたすわつて、続けざまに煙草たばこんでは柱時計はしらどけいの針の動くのをながめた。時々ねずみおそろしいひゞきをたてゝ天井裏てんじやううらを走る。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
……つゞいて、トン、とおとがする。をんな二人ふたりねむつた天井裏てんじやううらを、トコ、トン、トコ、トン、トコ、トン、トコ、トン。はゝあねずみだ。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ながら、のまゝ、ひらきける、と小児こどもせなに、すそ後抱うしろだきにして彫像てうざうたけつて、まげが、天井裏てんじやううらたかところえた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)